そもそも黒ビールって何?
こんにちは。これから私の大好きな黒ビールについて話す前に、そもそも黒ビールとは何かについて説明の回を設けたいと思います。なにとぞ、今回だけお付き合いの程を、どうか。
当たり前ですが、黒ビールとは色が黒っぽいやつです。黄金色なものはピルスナー、茶色のアンバー、白ビールとも言われるのがヴィットまたはヴァイスビア。色や材料で種類はさらに分かれます。それぞれ記事で紹介する予定ですので、いずれその時に。
今回は、黒ビールというカテゴリから掘り下げてゆきます。
ポーター、スタウト、シュバルツ
ポーター : Porter
現在では、【ホテルの荷物を運ぶ人】や、【運搬業】などを指す名詞です。なぜこの言葉が名称になったかと言えば、運搬業の人が好んで飲んでいたからだそうな。20~25℃の温度で発酵させる上面発酵です。
スタウト : Stout
形容詞で【どっしりとした、頑強な】という意味です。アイルランド発のこのタイプではギネスビールが有名だと思います。ギネス世界記録の"ギネス"はこのギネスビールの会社です。こちらも上面発酵。
シュバルツ :Schwarz
ドイツ語で【黒い】という意味です。私はドイツ語には疎いのであまり詳しくはありませんが、接頭系形容詞であると覚えています。これに関してはビアスタイルガイドラインというものにかなり厳しく定義(度数、色合い、香りから材料まで)がされていますので、ここで私が語るよりそちらを見ていただいた方が正確です。6~15℃で発酵を行う下面発酵。
大きく分けるとこの三つですが、いずれも製造方法は麦芽を焙煎することが特徴です。それによってまるでコーヒーのような苦味と香りが出てきます。そして上記三つの違いについてですが、イギリスでは18世紀にポーターが産まれそこから濃いもの、度数が高いものがスタウトと呼ばれるようになりました。つまりポーターとスタウトは元が同じというわけです。一方シュバルツですが、これはポーターよりも歴史が古く16世紀から鋳造が始まっていたとされます。
私の大好きなギネスビール。
世界中で飲まれているスタウトビール。また、世界中でそれぞれ異なる度数、味わいでもあります。理由は輸送途中で発酵が進み、ビールに変化が生まれるためです。基本的にビールは鮮度が命であるため、産地のアイルランド・ダブリンで樽生で飲むのが一番おいしいと思います。ですが、最近は日本にも樽生のギネスを飲めるお店が出てきました(とても少ないですが)。写真はそのうちの1つ。私が知る限り、日本で一番おいしくリーズナブルにギネスビールが飲めるバーです。お店に許可を取り次第ブログにて紹介したいと思います。
日本で飲めるギネスビールの種類
ところで、日本で市販されているギネスビールにもいくつか種類があります。
まず一番手頃なものである缶ギネス。実はこれ、特許持ちの特殊な窒素ボールが入った缶に入っており、誰でも綺麗な泡とカスケードショーが楽しめます。(カスケードショーとは注がれたギネスの泡が滝のようにグラス底へと流れてゆく現象。見て味わうギネスの醍醐味の1つ)スーパーや都内のコンビニで目にすることも多いので気になった方和是非とってみてはいかがでしょうか。
缶のギネスにはもう一種類あり、サージャー缶と言われています。これは専用のサージャー台、いわゆる泡発生装置を使うタイプです。今のところ私が見かけたのはお酒が飲めるケンタッキーのみです。こちらは手軽にドラフトのような完成度のギネスが楽しめるタイプで買おうと思えばアマゾンなどで取り寄せることができますが、肝心のサージャーがないと美味しくは飲めませんのでご注意を。
泡立ちがきれいで口当たりが最高な一杯です。チキンをほおばりながらいただけるのは素晴らしいですね。
瓶ギネスはEXTRA STOUTというラベルが張られており、度数も味も缶のものとは少し異なっています。こちらは"オリジナルのギネスに近い味わい"だそうです。グラスに注ぐ際にコツがあり、上手く注がないと泡が発生しないのでこちらは少し上級者向けかと思います。
そして瓶ギネスにはもう一種類あり、FOREGIN EXTRAという黄色いラベルが捲かれています。こちらはあまり出回っていないのか、私も見たことがないです(田舎在住だからかもしれませんが)。度数が通常の瓶ギネスよりもさらに高い、カタログでは7.5%となっています。とてもめずらしいので見かけたらぜひ飲んでみたいです。
今回はギネスビールの紹介をしましたが、ご興味を持たれた方は是非手に取って味わっていただきたいです。ごくごくと飲むのも良いですが、アイルランド・ダブリンではゆっくり一時間かけて1パイントを飲むという文化もあります。北の極寒の中、暖炉の前で本を開き、ギネスを啜りながら夜を過ごす。たまにはゆったりと一人で味わうビールも良いものだと思います。
最後にアマゾンのリンクを置いておきます。
よろしければこちらのリンクから購入していただければ幸いです。(2018.5.31)
それでは、また。
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