気が付けば師走 東京ブラック
お久しぶりです。
私生活が忙しく、更新をサボってしまいました。
かなり間が開いてしまったのですが、それでも訪れていただいている方もいてびっくりしています。恐悦至極に尽きます。
さて今回はこちらの日本産黒ビールをご紹介します。
東京ブラック【ポーター】
マイクロブルワリー;クラフトビールが日本で急激に躍進している中で、実は黒ビールも多くの種類が造られるようになっています。前回の常陸野ネストビールもそうですが、銀河高原やサンクトガーレンなどでも黒ビールを出しています。びっくりしたのが、この前家電量販店に加湿器を買いに行った時にネストビールが売られていたことです。茨城県外に結構出回っているのですね。
東京ブラックのアルコール度数は5%。
ポーター、つまりスタウトより軽めな黒ビールということですがギネスよりわずかに度数が高いです。
説明によると、イギリスを意識して醸造したとのこと。お相撲さんのデザインも日本らしさが出ていて、海外向けのマーケティングが採られているように見えます。
【日本ビールの海外貿易と歴史についてはあとでまとめて記事にするので今は触れないでおきますが、強いて言うならば現在は輸入ビールブームが去りつつあります。】
注いだ感じ。
泡立ちは良いですが、泡は大きくてギネスのようなクリーミーな泡ではないです。
香りはホップ系のフレッシュな柑橘系。
味は、どちらかというと黒ビール系統よりもIPAのホップ風味がかなり強く、また突き抜けるような爽快さもあります。ポーター:IPAが3:2と言った印象を受けました。
IPAが好きな人が黒ビールにハマるきっかけとしてはすごく良いビールだと思います。一方で、日ごろから外国のスタウトやポーターを呑んでいる人には一風変わったテイストに感じると思います。というか、初めびっくりしました。
呑み方としては、(注ぎ方が悪いのか)泡があまり好ましくないため、ヨーロッパ風に泡をナイフで落としてから呑むと良いかもしれません。
エール系ビールの先駆け、ヤッホーブルーイング
東京ブラックはヤッホーブルーイングが製造元となっています。
最近はコンビニでも良く見ることになったよなよなエールを造っているブルワリーです。ヤッホーはIPAなどホップをふんだんに【インドの青鬼】などのエール系ビールを造っているところで、おそらく日本で一番エール造りのノウハウを持っているのではないでしょうか。エールビールで日本有数の酒蔵となるまでの経緯についても本を出版しているので気になる方は調べてみると面白いかもしれません。
ところで、最近輸入品スーパーやコーヒー豆のお店に行くと海外のエールビール、とりわけIPA系のビールをとても多く目にすることがあります。オレゴンのギルガメシュブルワリーからカリプソ、キャプテンクロウにDay of the Deadなどアメリカ北部~メキシコ間の高IBU値クラフトビールが軒並み並んでいます。
私は黒ビールが大好きなので、なぜIPAだけなのかな?とときたま考えていました。個人の考えですが、日本のエールビール市場、輸入ビールのものさしを作ったのはヤッホーブルーイングのエールビール製造技術だろうと思います。とりわけ、近年はBrew Dogなどの超個性的なIPAメーカーも大ヒットしていることも追い風になっていると感じます。Pank IPAなどはもういろいろな所で見かけるのではないでしょうか。
時期も技術もベストなタイミングで大ヒットしたヤッホーブルーイングのよなよなエールは、エール系ビールの先駆けとして大手メーカーよりもエール造りに力を入れています。爽やかさや突き抜けるような苦味のそう快感を日本ビールに求めるなら、ぜひともヤッホーブルーイングを試してみてはいかがでしょうか。
それでは、冬を楽しみましょう。
〈2018.05.31追記〉弊ブログでもAmazonアソシエイトを始めました。ご購入される際には下記リンクから飛んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。