フリー外交官の田舎暮らし

”とっと”と申します。外国語とITの知識を活かしたお仕事中です。

アサヒ:グランマイルド、酒税法とフレーバービア

こんにちは。

梅雨は雨なのに暑くじめじめしていて身体の不快感がましましになりがちですね。

そんなときは部屋でアイスとか、濃い珈琲とか、そして夜にはお酒を傾けたりして乗り切りたいものです。

 

今回は風変わりなビールをご紹介。

その前に、我が国の酒税法について少し。これが今回のポイントです。

 

2018年4月1日に施行された法改正により、ビールと発砲酒の定義が変更されました。

以前までのビールと定義される条件は下記の2つでした。

麦芽使用率が67%以上であること。

②副原料には麦、米、コーンのみを使用している事。 

この2つ該当しない麦飲料は発砲酒と定義されていました。

輸入ビールで言えば、BrewDogのChili Hammerは副原料にとうがらしが入っているため日本では発砲酒扱いとなっていました。

 

しかし、今年の4月1日からは規定が変更され以下の2点が変更されました

麦芽使用率が50%以上であること。

②副原料に果実、スパイス、香り付の材料を使ってもよい。

※2018年4月1日施行済み:酒税法等の改正、二 酒類の種類の改正、1ビールの定義の改正、(2)改正の内容、①ビールの副原料の範囲の拡大、項イ、ロ、ハより

 この改訂によって市場のなにが変わるのかというと、海外で盛んな麦以外の素材を使用したビールが日本でも作られるだろう、という事です。

 改定後のビールについては新定義ビールや第4のビールだとかの呼び名があるそうですが、

このブログではイメージの伝わり易さを重視して”フレーバービア”と呼び、以降通して行きたいと思います。

 そも発砲酒という言葉も日本語だけですし、お酒に関する名詞は海外基準で扱っていきたいと思います。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のビールのご紹介。

アサヒが造ったフレーバービアです。

アサヒ:グランマイルド

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 カタログデータによると、ピルスナーでは高い度数7%

 原材料にレモンピールが含まれているフレーバービアです。

 大手SNSなどによる宣伝では長くゆっくり楽しむオトナの飲み物、というキャッチコピーで紹介されていると思います。

 実際に飲んでみると、口触りにレモンピールの軽やかさが感じられます。チューハイやカクテルのようなさわやかさですね。しかし、中程ではしっかりとした麦味がありビールの満足感を味わえます。度数も7%あるはずなのですが、のど越しは以外とすっきりしていました。注意していないとガンガン飲んでしまいそうです。

 

"ゆっくりと楽しむ″というキャッチコピー

 通常のピルスナービールは鮮度が味に大きく影響し、空気に触れる時間経過と共に味の劣化が起こります。それを防ぐため、泡を二層に被せる注ぎ方が理想的とされており、三度注ぎで注いだビールも細かい泡と荒い泡の二層になっているのです。

 しかし、それでも注いだ瞬間から空気に触れているため味の変化は起こります。具体的に言うと風味と口当たりが格段に落ちます(缶ビール二本を時間差で飲み比べるとすぐわかると思います)。

 それではキャッチコピーに反してるのでは?と思いきやそうではありません。

副原料に使用されているレモンピールが口当たりの劣化を感じるのを防ぎ、長時間さわやかな風味をキープさせているためです。

 

 これはフレーバービアにしかできない事だと思います。日本は以前からピルスナー造りに優れた技術を持っていましたが、それ以外の分野ではほとんど開発が進んでいませんでした。

 最近のクラフトビールブームに乗ってIPAやエールビール研究が進み始めたばかりです。しかしながら、日本のクラフトビールで欧州市場に通用しているのは、茨城のネストビールをはじめ片手で数えられるほどしかありません

 一方で大手メーカーのピルスナーは海外から一定の評価を受けており、今回の法改正で生まれた、日本のピルスナーフレーバーの好相性が国際的に認知されるのも遠くはないと思います。

 

 私は映画を観ながらグランマイルドを飲みましたが終始味の劣化を感じなかったですね。

おつまみにプレッツェル:ブラックペッパーを食べていましたが、濃い味のつまみと一緒でもレモンの風味はしっかりと感じられます。かなり気に入ったのでリピートしています。

 

 5月も暮れ天気も気難しい日が続きます。梅雨のじめじめに負けず、6月を乗り切りましょう!

 それでは。

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キリン:発泡酒 本麒麟

こんにちは。

5月も暮れ。新しい環境にも慣れた頃でしょうか。私もようやく都内のアパート生活に慣れてきました。

このブログは筆者である私の嗜好が反映されているので黒ビールやサントリー、エビスの記事が多いです。

なので今回は少し毛色の異なるお酒のお話し。

ビール風飲料 発砲酒

「低価格だがなんかビールとは違う、美味しくない」

そんなイメージが発砲酒にはついていると思います。確かに数年前の発砲酒は薬の風味がしたり薄味だったりする商品が多くありました。

しかし、日本の各メーカーも日々研究をつづけ、最新の発砲酒はほとんどビールに近づいています。

今回ご紹介するのは、キリンが販売する最新の発泡酒です。

キリン:発砲酒 本麒麟

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紅いパッケージが目を惹きますね。江口洋介さんを起用したCMが放送中だと思います。

カタログデータによると、度数は6%、ビールの素材以外の材料は糖類と大麦スピリッツ。

原材料的には普通の発砲酒ですね。度数はアサヒから出ているプライムリッチと同じ6%と、発砲酒の中では高いです。

飲んだ感想は、飲み口と口で味わう部分に関して言えばほとんどビールと変わりないと思います。正直な所、酔いが入っているときに目隠しをして飲んでしまうとビールか本麒麟か当てられる自身がないですね。

とは言いつつも、後味とのど越しはビールとの違いを感じます。なんとな~く薬っぽさ、リキュールの風味が残ってしまいますね。

総合的にみて、値段:味で言えば大満足です。ビールより低価格でこれほどにビールっぽさが味わえるのはすごいことなのかなと思います。

以前の発砲酒が薄くてだめだった、ビールの味がしない、と言う方にこそおすすめします。

私は塩気の効いたスナックと合わせていただきましたが、相性も良かったです。発砲酒独特の風味とさっぱりさを活かすなら脂っこい料理と合わせるのも良いかもしれませんね。皮焼き鳥とか揚げ物の付け合せが良いのではないでしょうか。

 

関東はまもなく梅雨に入ります。雨の日は自宅でゆっくりと映画でも見ながら過ごのが私は好きです。熱い珈琲と一緒に読書をするのもいいですね(なにが言いたいかというとすごくインドア派、ということなのですが)

それでは週末のお休みに向けて、今週もがんばってきましょう。

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期間限定エビス:エビス〈ザ・ホップ〉

こんにちは。

世間はプレミアムなフライデーだったりしていますが、私はフリーなのであまり関係ありません。とはいえ金曜日の夜くらいはビールを傾けながら映画を観て、ゆっくり過ごしたいものですね。

以前、期間限定のエビスバリエーション、エビス:ジョエル・ロブション(http://tottosensei.hatenablog.jp/entry/2018/05/12/220857)をご紹介しました。

今回紹介するエビスは、今までギフト品でのみの販売でしたが今年になって一般販売された商品です。

エビス〈ザ・ホップ〉

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ホップとはビールをの材料であり、殺菌作用や苦味、ビールの香りを引き出すアサ科の植物です。ちなみにIPAはこのホップを大量に使ったものを言います(さらにホップを大量に加えたものをダブルIPAと言い、脳を突き抜けるような苦さを感じられます。私は好きです)。

カタログデータによると、ドイツ産とチェコ産のアロマホップを使っているとの事。使用するホップの量自体はピルスナーと同等ですのでIPAではありません。

 

実際に飲んでみると、さわやかさが印象に残る一方で、エビス特有の重厚感があるのど越しはそのままです。個人的にはジョエル・ロブションよりこちらの方がオリジナルのエビスに近いと思います。

このエビス〈ザ・ホップ〉を含め、香りが良いビールはなにも合わせずビール単体で飲むことをおすすめします。というのもなにかの料理の付け合せだと、せっかくの香りが料理に負けてしまうからです。

それでもなにか付け合せが欲しいというときは、ピルスナーに合う料理を合わせると良いと思います。フライドポテトやからあげなどの脂っこいものを食べた後に飲むと、ホップの爽やかさを一層感じることができるでしょう。ただ、エビスは濃厚系のピルスナーですのでぐびぐびと一気に呑むよりかは、のど越しを愉しむ程度にゆっくり飲むのがおすすめです。

 

※期間限定と名打ちましたがギフト品であればこのエビス〈ザ・ホップ〉は通年で買う事ができます。一般販売が期間限定という事のようですね。

 

それではよい週末を。

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ヤッホーブルーイング:君ビール、僕ビール。 裏庭インベーダー

こんにちは。

連日蒸し暑い日が続きましたが日曜は心地よい気候です。

貯まった洗濯ものを干して掃除して、遅めの朝食にお酒を合わせてみたりして。ひさびさの良い一日です。

 

さて今回はビールレビューですが、ブログの趣旨にはめずらしくエールビールのレビューです。

ヤッホーブルーイング:僕ビール、君ビール。 裏庭インベーダー

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クラフトビールのメーカー、ヤッホーブルーイングについては以前、東京ブラックという黒ビールのレビュー記事にて紹介しました。

(リンク:http://tottosensei.hatenablog.jp/entry/2017/12/01/165246)

エールビール造りで一角の存在になっているヤッホーからローソン系列限定のクラフトエールが登場です。

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イージーホップクリームエール

ヤッホーブルーイングさんの自社サイト(https://yohobrewing.com/bokukimi/)によると、19世紀のイギリスの伝統的なエールの一種でありつつも、苦味を抑えているのが特徴であるとか。

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飲んでみると、IPAのようなフルーツ感あふれるホップの風味が感じられる飲み口。

のど越しはすっきりとしていますが、しっかりと苦味を感じられます。

とは言いつつもIPA(例えばBrew Dog:Pank IPA)のような突き抜けるような苦味ではなく、ピルスナー系の苦味じから濃厚さを引いた感じです。すっきりとしているので洋風のオイル料理に合うと思います。オイルサーディンとかアヒージョ、オイルパスタなどオリーブオイルを使った油料理と合わせるとビールの軽やかさと華やかさが引き立つことでしょう。

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ところで、裏庭インベーダーというネーミングはすごいですね・・・

いつぞやのマジックロック・ダークアーツ(ブログ記事:http://tottosensei.hatenablog.jp/entry/2017/10/03/181656)にならぶ語感です。

5月末、一年の半分を過ぎようとしています。この時期になるとビール業界も忙しくなり期間限定ビールや新発売のビールが多く店頭にならびます。

当ブログでもシーズン中はレビュー記事を増やしていきたいと思いますのでご興味のある方は御目通しいただければ幸いです。

 それではよい一日を。

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※今回はローソン限定なのでヤッホーブーイングのギフトパックをバナーにしました。

イギリス旅行の手引き3:ロンドン地下鉄"Tube"

こんにちは。

前回、前々回の2回に渡りイギリスの主要交通手段をご紹介しましたが今回が最後です。

前回はバーミンガムからユーストンへの鉄道の旅でした。予約システムを使ってリーズナブルなチケットを購入し、イギリスの田園風景を観ながら地方都市から首都まで鉄道の旅をプランニングしました。

今回はユーストン駅からパディントン駅までをロンドン市内を網羅する地下鉄:チューブ"Tube"を利用して移動し、さらにTubeを活用してロンドン市内の観光をしてみましょう。

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世界最古の地下鉄"Tube"

イギリスは地下鉄をSubwayではなくTube、もしくはUndergroundと呼びます。標識にも赤い丸に青いラインが横切ってUndergroundと書いてあります。

料金システムは少し複雑ですが、多くの場合、乗り放題券もしくはオイスターカード(日本でいうSuica)を購入した方が安上がりです。

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ロンドン地下鉄マップです。

真中の1と書いてある白いエリアをエリア1、外側がエリア2と言った表記がしてあり、オイスターカードは一定金額を使用するとエリア1が乗り放題で使えます。

ちなみにエリア1でほとんどの主要観光スポットを回れるので不便ではありません。

旅の経路

ユーストン→(Tube)→パディントン→Tubeを使ってロンドン観光→ヒースロー空港

前回の行き先であるユーストンから目的地であるパディントンへ。

その後はオイスターカードを使ってロンドン市内をTubeで巡り、最後にヒースロー空港へ向かい日本へ帰国します。

1.オイスターカードを購入しよう

ロンドン市内を巡る際にとても便利なオイスターカード。

ほとんどの地下鉄駅内にある窓口にて購入できます。私のオイスターカードはGreat Portland Street駅で購入しました。

(実物を実家に置き忘れて来てしまったので写真はないです。申し訳ございません、、、)

5£のデポジットですが、返金するには購入後2週間の時間が必要なので注意が必要です。

使い方は日本のSuicayやnanacoなどの電子マネーと同じですが、一日に使える上限がエリアごとに決まっていて上限以上はお金が引かれずに終日乗り放題になります。

2.実際に乗ってみる

写真右側、赤白の2重丸に青いライン、白文字でUNDERGROUNDと書いてある看板が見えるでしょうか。地下鉄がある場所の地上にはこういった看板があります。ここから地下に降りると駅があり、チャージしたオイスターカードを使って乗車します。 

(写真は前回の使い回しです)

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目的地のパディントン駅についた後は観光をしてみましょう。

3.パディントン駅からロンドン観光をしてヒースロー空港

観光ルートは下記で行ってみましょう。

パディントン駅→(徒歩)→ベイカーストリート→(徒歩)→リージェントパーク

リージェントパーク駅→(Tube)→コヴェントガーデン駅→(徒歩)→ピカデリー駅→(Tube)→ヒースロー空港ターミナル1,2,3

ユーストン駅からパディントン駅、コヴェントガーデン駅をめぐると乗り放題になるため徒歩の箇所は地下鉄を使用できますが、せっかくですので街並みを観ながら歩くことをおすすめします。

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パディントン駅から北東へ歩くとベイカーストリートがあります。

シャーロック・ホームズの舞台でもあるベイカー街221のBにはホームズの像があり、住所には同名のバーがあります。

現代版ホームズのドラマ「SHERLOCK」のロケ地でもあり、聖地巡礼に訪れる観光客に溢れています。

次はここから東に歩いてとなりのリージェントパークへ行ってみましょう。

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ちょっと分かりにくいですが、公園前の交差点です。

この公園はリージェント・パーク。イギリス国営の庭園です。中はとてつもなく広く様々な施設があり、もっとも有名なのは映画、"ハリー・ポッターと賢者の石"のロケ地であるロンドン動物園でしょうか。

食事を取れるところもたくさんあります。おすすめはテニスコートのとなりにあるホットチョコレートのお店とそのとなりのベーグル屋さんです。しっかりとした食事を取りたいときはパーク中央にある地下のレストランが良いでしょう。パン付きの日替わりスープが2.5£ととてもリーズナブルです。

次は公園から最寄りの地下鉄駅、Regent's Park駅へと向かい、Covent Garden駅へとTubeで移動します。

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コヴェントガーデンにはマーケットがあります。日本でいう市場というよりかは横町の方が近いと思います。

お店もレストランも老舗がたくさんあって人気のスポットです。

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おすすめは老舗の紅茶店、London Tea Houseです。

2階建ての店内のほぼ全てを茶葉と器具で埋め尽くされているお店です。

また、ランチを取るならば近くにあるアップルマーケット内のレストランではラザニアがリーズナブルな値段で食べられます。

観光をした後は日本への帰路に着くためヒースロー空港へ向かいましょう。ピカデリー駅まで歩いて移動します。

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路地と路地の間のガーデニングスペースですね。市内のいたるところに目を惹かれる景色があるので歩くのもおすすめです。

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コヴェントガーデンからテムズ川に歩いた所です。赤と青の車は移動アイスクリーム屋さんだったかな?

4.ピカデリー駅からヒースローターミナルへ、日本へ帰国。

ピカデリー駅に着いたのなら、Tubeを使いでヒースローターミナル駅へ。

空港のターミナルへ市内から直通なのでとても便利です。

ターミナル外にも中にも食事できるところがたくさんあるので困りませんが、できれば外でフィッシュ&チップスを食べることをおすすめします。旅の思い出にお土産を買ったのなら、あとは出国するだけです。

 

全3回に渡りイギリス旅行の手引きとして交通手段をまとめました。

いかがでしたでしょうか。航空券さえ安く抑えれば案外リーズナブルに旅程を組めてしまいます。

ロンドンは1週間滞在しても足りない程の魅力的な場所あり、イギリスは1年いても退屈しない国です。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

それでは良い旅を。

 

イギリス旅行の手引き2:鉄道の旅 バーミンガムからロンドンへ

こんにちは。

前回はヒースロー空港ターミナル2から、高速バスCoachを使いバーミンガムへと移動しました。

今回は友人のイギリス滞在最終日ということで、空港があるロンドンへと向かいます。

交通手段は鉄道を使います。イギリスの風景を観ながら移動できるため、私が一番好きな移動手段はこれです。

それではイギリス鉄道の予約の仕方を解説していきましょう。

(下の写真はシャーロック・ホームズのベイカーストリート駅です)

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イギリスで電車に乗るには?

英国に限らず、外国で移動する際には日本と異なる点がたくさんあります。前回の記事にあるCoachの料金システムを覚えていますでしょうか?あれは時間帯によって値段が違っています。そして鉄道もこのシステムです。時間帯によっては他の時間帯の普通車両よりも安く一等車両が乗れたりもします(逆もしかりですが)。

今回の旅路は、バーミンガム→(鉄道)→ユーストン→(地下鉄)→パディントン

チケットの取り方はいろいろありますが、今回はバーミンガムユーストン間を鉄道チケット、ユーストンパディントン間をオイスターカードでの支払いで行うプランで行きましょう。

1.予約サイトへ

イギリス国内の電車チケットを予約する際には日本語に翻訳されているサイトもありますが、手数料が発生してしまいます。今回は旅費を抑えるためリーズナブルに行きたいと思います。

 まずはFrom に滞在ホテルから最寄のBirmingham International、toには地下鉄の駅が直通であるEuston Square を入力。

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 Whenのボックスを開くと四つ出てきます。上からLeaving(何時出発)、Arriving(何時到着)、First train(始発)、Last train(終電)です。今回は5月25日の05:30発でチケットを取ってみましょう。

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 下のボックスはさらに細かい設定です。飛ばしても問題ありませんが、解説を載せておきます。

Passengers で大人子供の人数。右横にはファーストクラスかスタンダードクラスかを選べます。

Railcard はイギリス国内で入手できるチケットですのでここは無視しても問題ありません。

Roureの箇所には、Travel via(どこ経由)、Avoid(どこ避けて)、Change at(乗換をどこで)、Don't change at (どこでは乗換しないで)が選べます。

JourneyのAllow extra time to change timesは乗換に何時間空けるのか、という欄です。 

Choose  operator では鉄道会社を選べます。以前、バーミンガムユーストン(またはパディントン)ではVirgin Trains を使用したので今回もこれにします。

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必要な箇所に記載したら、黄色い四角のGOボタンをクリックし、次の画面へ行きます。

この画面では時間別のチケットが選べます。25日の05:30時からと入力したので時間前後のものが出てきます。ここは最安値でもあり、06:00時ちょうど発のチケットにしましょう。Bay Nowをクリックします。

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2.チケットの詳細を決めよう

クリックするとVirgin Trains のサイトが開かれます(余計なポップが開いてしまったら消しましょう)。

詳細情報が表示されますのでチェックしていきます。

Leaving from:Bermingham Internatonal

Going to: London Euston(ユーストン駅であれば問題ありません)

Outwardで日付、何時出発そして、往復券でない事(Single)を確認します。

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Number of passengerで大人子供の人数を確認します。

Extra journey requrements (optional) では前画面と同じくVia(通過)、Avoid(割ける)が選べますが、必要なければ飛ばしましょう。

Railcards and other discounts (optional)以下は持っていればプロモーションコードなどを入力します。

一通り目を通したのなら、赤いCheck fares and availabiliyのボタンをクリックして次へと進みます。

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この画面でチケットを選びます。

時間帯とクラスによって値段がかなり異なりますね。

ちなみに、Advanceは06:00発しか使えないチケット。Off-Peakは混雑時以外の時間帯ならば変更可能なチケットで、Anytimeはいつの時間にでも変更可能なチケットです。

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今回はAdvance、06:00発の最安値チケットを選択します。

時間帯とクラスをクリックし、Nextボタンを押します。

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アップグレードオプションの画面です。

ファーストクラスとフレキシブルチケットのアップグレードは無視して構いませんが、大事なのはこの下に書いてあるオプションです。

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Directionで進行方向に対しての向きが、

Positionで通路側か窓側かが選べます。ここはイギリスの景色を楽しむため Forward facing(前向き)、Window seat(窓側)を選択しましょう。

Coach TypyにQuiet(静か)がありますが、実際は乗り合わせる乗客によります。

その他にはロンドン市内の地下鉄一日乗り放題チケットなど、オイスターカードを持っていない人にとっては良いオプションもつけられます。

こちらも目を通したのならContineへを押し次の画面へと進みます。

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3.受け取り方と支払い

e-チケットなどを受け取るためのメールアドレスを記載します。

下にあるのは会員のためのパスコードはあるか?という文なので、私たちはI don't~にチェックしてContinueをクリックしましょう。 

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チケットの受け取り方法を選択します。

事前にダウンロードしてプリントするe-チケット、または当日に発券すつFastTicket(self-service machine)をおすすめします。それ以外はオプション料金がついてしまうためです。

今回はe-チケットを選択し、Continueをクリックして最終確認画面へと進みます。

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選んだシートに間違いがなければ下にいきます。

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Total booking costの下にあるのはVirginal Trainsのクラブマイルのものです。次回以降、イギリスで旅をする方は覚えておくと良いかもしれません。

Additional information の部分、Select reasonに今回の旅の目的をチェックします。今回はEventにしましょう。

支払い画面へと進むためにProceed to payment をクリックします。

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各種クレジットカードやPayPalで支払いを済ませます。

e-チケットならば当日までに印刷を、FastTicketならば当日券売機で印刷をして乗車できます。

お疲れ様でした!

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長くなってしまったので今回は此処までにします。

次回はロンドン市内の地下鉄Tubeについて書こうと思います。

それでは。

 

 

イギリス旅行の手引き1:ロンドンから地方都市への行き方~高速バスCoachの使い方~

こんにちは。

先日、愛知に住んでいる友人からイギリス旅行のお話をうかがいました。

彼はプロのゲームプレイヤーで、これまでにスペイン:マドリードやアメリカの様々な州、カナダのバンクーバーなど、世界をまたに架けて活躍している方です(実は初めて会ったのはオレゴン州ポートランドです)。

そんな彼から、5月10日からイギリス:バーミンガムで開かれるイベントに参加する際、どのような交通手段が良いのか?という質問がありました。

今回はイギリスの交通手段、値段の条件などを解説していきます。

旅の経路

今回の目的地はバーミンガム。日本から直接バーミンガム空港に行けますが、いかんせんチケットが高くつきます。できるだけ安く抑えるため、ロンドンにあるヒースロー空港を選択します。

格安高速バスCoach(コーチ)

ヒースロー空港からは格安の高速バス、コーチで移動します。

コーチはイギリスの都市、地方都市を結ぶ高速バスです。バーミンガムは比較的大きな都市ですが、コーチステーションがあるならばこの高速バスは片田舎にまで通じています(私もイギリス留学時はロンドンから田舎までこれで移動していました)。

行きの経路

日本→(飛行機)→ロンドン→(コーチ)→バーミンガム

次は日本にいながらコーチの予約をしてみましょう。

1.予約サイトへ

Bookingサイトのnationalexpressへと飛びます。全部英語ですが、順を追って解説していきます。まずはChoose Your Journeyの画面にします。

今回は行きのみのチケットが欲しいためSingle。Returnは往復券、Open Returnは好きな時間に復路で使えるちょっとお高いチケットです。

乗り場:Travel from、行き先:Travel to  へ入力が可能になっているはずです。

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今回の旅券ではヒースロー空港のターミナル2に到着予定なので、HEATHROW AIRPORT LONDON (Terminals 2, 3)を選択します。

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行き先はバーミンガムですが、大会会場最寄のBermingham Airport (also for NEC)を選択します。

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次に日付入力です。可能であれば利用する2週間前くらいであると安くチケットが取れます。今回は2週間後を選んでみましょう。

下にあるDepart の箇所は、何時出発という所です。Depart をArrive(到着)に変更でき、何時到着という設定も可能です。今回は特に気にしないので朝8時発という設定で進みます。

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1Passenger、 大人1人という事を+-ボタンで入力します。

そうしたらFind my Journeyボタンをクリックして次に進みます。

※下にあるI have a Coachcardは無視しても大丈夫です。これはイギリスの学割券のようなものです。

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2.時間を指定してチケットを購入する

前の画面でFind my Journey をクリックすると下の画面になります。

Outboundは行きのチケット。Returnは今回必要ないので無視します。

ちなみに黄色い三角の注意事項には、コーチを利用する場合には飛行機の到着後3時間の余裕を持ってください、といった旨が書いてあります。時と場合によりますが、入国検査でまごつく可能性もあるためです。

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残念ながら朝8時発がないため遅い時間を選びます。

※注意 地下鉄Tubeを除くイギリスの交通料金は時間と路線によって料金がかなり違ってきます。

Fastestは乗っている時間が短いもの、CHEAPESTは表示されている中で最安なチケットです。

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とりあえず安いチケットを探します。「Later Coaches↓」をクリックすると表示されているものよりも遅い時間帯のコーチが表示されます。

※同様に「Earlier Coaches↑」では表示時間よりも早い時間帯が表示されます。

何度か下に行くと18:55発の良いチケットがありました。

Directは乗換なしという意味で、FASTEST(短い時間)であり、CHEAPEST(画面内最安)表記のチケット。

チケットをクリックしたら右にある緑のContinueボタンをクリックして次の画面へ進みます。

※ちなみに16:25発20:20着のチケットに書いてある1Change は乗換が必要という意味です。イギリスの乗換はアナウンスがないため初めて行く方にはおすすめしません。

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この画面では通常チケットかフレキシブル、つまり当日時間変更可能かを選べます。料金を出せば時間を選べますが、そもそも高い料金を出すのなら格安高速バスではなく鉄道を使ったほうがストレスの無い旅ができます。なので上のStandard fare を選択します。

右にあるBooking Summary で今まで選択した料金がみれます。間違いがあれば前の画面に戻って再入力しましよう。

問題がなければContinue で次の画面へ。

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この画面で最終的な料金、チケットの種類が確定します。

Add Extras はオプション画面です。

指定席、保険、ホテルに泊まった際の空港までのバスなどがあります。

必要ない場合はなにもクリックせずに右のContinue、amazon pay、PayPalのどれかをクリックして支払画面へと行きましょう。

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3.チケット購入

最近は飛行機だけでなく、地上のトランスポーテーションもe-チケットが主流になってきています。忘れずにe-チケット欄にメールアドレスを記載しましょう。

右の黒い四角内、Pay with cardの上にある、I accept~は利用規約に同意して~なのでクリックしてチェックします。

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Lead Passenger にて利用者(クレジットカードやPayPalの場合所有者)の情報を入力します。

下の欄にあるAddressには住所を書きますが、イギリス外のため青文字の”Click to enter your international address”をクリック。するとボックスが開きます。

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開いたボックスに住所を入力。

支払方法をクリックしてチケットの申し込みが完了です。お疲れ様でした!

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 4.乗車当日

ここで注意しなければならないのはいざ乗車するとなったときです。

イギリスはサイン文化なためe-チケットでも印刷しなければいけません。もしくは当日に乗車するコーチステーションにある発券機で印刷をします。

コーチに乗車するにはチケットに運転手のサインが必要だからです。

以上がコーチを使ってイギリスを移動する際の手順になります。

次回は鉄道を使ってバーミンガムからロンドンのパディントンへ旅をしてみましょう。

それでは。